旅立つとは
おはようございます。
新春早々にこのような話もどうかと思いましたが
今日は少しだけ「人の死」について書かせていただきます。
興味の無い方や面倒くさい方は
ここまでにしておいてください。
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「人が旅立つ」という事に正面から向き合う
とても考えさせられる本に出会いました。
ホスピスで精神的援助と宗教的援助を行なう
「チャプレン」という職業に就く
沼野尚美さん著の「癒されて旅立ちたい」という本です。
現在、日本では3人に1人が
癌患者になるという統計が出ています。
今は幸せに暮らす誰もがいつか癌にかかり
やがて死と向き合う可能性を持っているわけです。
でも、もし人間関係で傷ついて
心が癒されないまま命にかかわるような病を患った時
人は最後に一体何を望むのでしょうか。
「せめて心だけは癒されて旅立ちたい」
人生の終末へ向かっていく患者さんたちの
勇気と力強さ、そして悲しさを伝えているのがこの本です。
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数年前に病気を患い
大きな手術をした私としても他人事ではなく
「自分らしく生きる」ということを考えさせられました。
本の中で沼野さんは
「人は生きていたように死んでいく」と書かれています。
つまり患者さんの「最後の数ヶ月の生き方」に
「それまでの数十年の生き方」が<反映>されているというのです。
私がもし末期がん患者となった時
残された時間を使って「見事な旅立ち」の準備ができるかどうか・・・。
今はまだ、自信がありません。
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